私は料理がめちゃくちゃ苦手です。それなのに6年前、妊娠して育児待ったなしな状況になってしまいました。
今の時代、女性だけが料理をしなきゃいけないなんてことはありませんが、いかんせん夫が大雑把な料理しかできない。味付けも濃い。「こんな状態でお前が『苦手だから~』なんて料理を避けていては、子どもの離乳食や今後の食育はどうなる!?」という実母からのお叱りを受け、食材を入れるだけでお粥やスープなどが完成するという、このスープリーズを同時に紹介されたので、流されるままに購入。これが購入のきっかけでした。
しかし実際は、離乳食にはスープリーズをお粥以外には使わなかったんです。それでもかなり重宝しました。そして購入から4年後、やっと大人用の料理にも目が行くようになり、改めてレシピを見直し、作ってみたら・・・恐ろしく使い勝手の良い、優良品だということが分かったのです。
スープリーズ ZSP-1
こちらが、スープリーズです。購入から数年経っているので使用感があって申し訳ありません。現在は最新版も出ているので購入の際はそちらを検討してください。
一見して、これがどんな食材でも粉砕してくれるような、凄い力持つ家電?と疑問に思うくらいコンパクトです。ミキサーのような、粉砕機能を持つ家電と比較すると、とても大人しめの外見です。そして、白が基調の落ち着いた色合いなので、大きさも色みも主張し過ぎませんからキッチンによく馴染みます。
鍋にあたる部分は、本体からスイッチ一つで着脱可能です。とはいっても、一度取り付ければしっかりと固定されるので、人力では無理なくらい簡単には外れません。それくらい安心です。
ちなみに、本体と鍋部分を分離させるとこんな感じです。左が本体で、右が鍋部分。蓋をしてあります。
本体の下部のグレイの円形が、鍋を部分を沸騰させるほど温めるヒーターです。本体の向かって右側についている長方形のボタンが着脱のボタンです。
更に、鍋部分を開けるとこんな感じです。
見にくくて申し訳ありませんが、鍋の中の「MAX」という線が、食材と水全ての材料を入れたときの最高水位です。MAXでだいたい4人分くらいの量が出来ます。
そして、この右側の蓋についている回転刃が、食材を粉々にして、ポタージュ状にしてくれるのです。こんな小さな刃であそこまで出来るのが感動です。
スープリーズの使い方を解説!
スープリーズの使い方はとても簡単!
包丁とまな板が使えれば、もう十分です。
今回は、じゃがいものスープである、ビシソワーズを作ってみます。面倒な裏ごしも、炒めることも、ミキサーにかけることもしません。一切の手間を省いて、食材を切ってスープリーズに投入するだけなんです。それでは、詳しくご説明します。
ご紹介する分量は、二人分です。
まず、玉ねぎとジャガイモを各50gずつ、
1cm四方の賽の目状に切ります。
写真の通り、だいたいのサイズでいいです。
そもそも縦長の物もありますし、多分1cm超えている辺もあると思いますが、これくらいアバウトで全然大丈夫です。
切った食材と、
350ccの水、
コンソメスープの素を大さじ3杯くらい入れます。
これも、水以外はだいたいの量でいいです。ただし、これら全部入れて絶対に「MAX」の線を上回ってはいけません。スイッチを入れた時に警告音が鳴って、スープリーズが動きません。
蓋をして
本体にセット!
電源プラグをコンセントに刺すと、どこも押さずに即座に起動です。「ピー」という大きめの音が鳴り、3つ全てのメニューが全灯します。
付属のレシピに沿って、作りたいものが「ポタージュ状のスープ」か「けんちん汁など食材の触感が残る食べるスープ」が「おかゆ系」か確認し、該当ボタンを押します(今回はビシソワーズなので、「スープ」を選択)
「ピー」と大きめの音が鳴り、選択したボタンが全灯したら、操作は終了です。これで、スープリースが動いてくれます。30分くらい待ちましょう。
30分後、「ピー」という終了音が3回響いたら、ほぼほぼ出来上がりです!
玉ねぎとジャガイモの影がどこにもありません。完全に粉砕されました。
メニューによりますが、ビシソワーズなので、最後に生クリームを100cc加えます。お安くするために、我が家では植物系の生クリームを使用。豆乳系も使ったことがありますが、それだと更にコクが出ます。
塩コショウで味を整えて、全体を混ぜます。
完成です!
スープリーズのココが良い!
スープリーズは、何といっても手間がかからないところが非常に魅力的です。そして何より、家庭では作るのが本当に面倒なメニューが、ほぼご紹介した手順と変わらずできてしまうのです。
付属のレシピからですが、ご紹介したビシソワーズだけでなく、定番のミネストローネから、流行りのスムージーまで
- 賽の目くらいに食材を切る
- 切った食材と水、
調味料を一緒に入れる - スイッチポン
の3段階で出来てしまうのです。
面倒な下ごしらえや、火加減が分からないで失敗したり、食材投入のタイミングを考えるなど、今まで必要だった手間がかなり省けます。
しかも、鍋もミキサーも使わないので洗いやすい。刃も小さいので、ちょちょっと洗っておしまいです。しかも数年使っていますが全然錆びません。
また、鍋を使わないので、コンロが一つ空きます。おもてなしの料理を作るときにも、大変重宝します。
スープリーズのココがダメ
ただ、唯一の難点としては、音が非常に大きいことです。
ご紹介した「ピー」という電子音も、同じ部屋にいる家族が「何?」と振り向くくらいには大きいです。ちょっと耳障り。数年使ってもまだ慣れません。稼働中はヒーター部分を中心に全体的に熱くなるので、その警告としての音量だと思うのですが、ちょっとびっくりします。それだけ油断させない音だから、安心ではありますね。
また、稼働して粉砕中の音が「グォォォォォォォォォ!」と凄まじい音です。
ミキサーの音がもっとドスが効いて、更に大きくなった感じでしょうか。これが動いているときは、対面キッチンとリビングくらい離れているとうるさくて会話ができません。子どもたち(幼児)も「うるさーい!!」とスープリーズに大声で対抗して遊んでいます。
とはいっても、メニューによりますが、1回の音は長くて10秒くらい。おかゆでは1回、ポタージュ系では3回くらいです。
自分が食べたいけど、夫が好まないメニューを作っているときは、ちょっと肩身が狭いです。
スープリーズのまとめ
この商品を買って、本当に正解だったと思います。料理が苦手なので、お客さんに出す料理に本当に困っていました。それを解消してくれたのがこのスープリーズです。たいてい、ポタージュ系を出すと「おお」と驚いてくれ、味はコンソメではありますが、「レストランみたい」と言ってもらえます。これに唐揚げとか、サラダとか付ければ、それなりに見えます。来客時のストレスが軽減しました。
また、鍋を使わず放っておけるので、一品が放置でできます。コンロも空くので、別の料理に取り掛かれます。
コーンポタージュを作ったときに、薄皮を取ったり裏ごしをしなくて済むのが本当に驚きでした。こんなにも手間をあの小さな刃で取り去ってくれたことに、本当に感謝です。
でも、メニューが定型と言えばそうですし、「そんな手抜きだと本当の味が出せない」という、料理が得意な方には合わないかもしれません。
私のように料理が苦手な方や、料理の手間を省きたい方には、本当にオススメの家電です。